エンゼルス 今オフFAのスタッシと3年1750万ドルで契約延長

日本時間3月25日、エンゼルスは正捕手マックス・スタッシと3年1750万ドル+球団オプション1年で契約を延長したことを発表した。今季の年俸が300万ドル、来季と2024年は700万ドル、2025年は750万ドルの球団オプション(またはバイアウト50万ドル)となっている。現在31歳のスタッシは今季終了後にFAとなる予定だったが、エンゼルスは今回の契約延長により、少なくとも2024年まで、最長2025年まで正捕手をキープすることに成功した。

メジャー9年のキャリアを誇るスタッシだが、最初の5シーズンはアストロズで合計44試合に出場しただけであり、メジャー6年目の2018年にようやく自己最多の88試合に出場。2019年途中にエンゼルスへトレードされ、2020年からは主戦格の捕手として活躍を続けている。短縮シーズンの2020年は31試合のみの出場ながら打率.278、7本塁打、20打点、OPS.886の好成績をマーク。昨季は自己最多に迫る87試合に出場し、打率.241、13本塁打、35打点、OPS.752を記録した。

守備面でも平均以上のパフォーマンスを見せており、80試合以上に出場した2018年と2021年はともに守備防御点+10をマーク。メジャー9年間でマイナスの守備防御点を記録したことは1度もない。フレーミングも安定しており、2018年から4年連続でメジャー平均を上回る数値をマーク。メジャー通算20%、昨季も15.4%という盗塁阻止率の低さが課題ではあるものの、総合的に見れば、安定した守備力を持つ捕手と言えるだろう。

今季終了後にはマイク・ズニーノ(レイズ)、ウィルソン・コントレラス(カブス)、ゲーリー・サンチェス(ツインズ)、オマー・ナルバエス(ブリュワーズ)といった有力捕手たちがFAとなる予定だが、エンゼルスは引き続きスタッシに正捕手を任せることを選択。どちらかと言えば晩成型の選手であり、今後のさらなる成長も期待される。

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