給付金詐欺知らぬ間訴訟の男に実刑 大分

 新型コロナの給付金をだましとった罪と相手が知らぬ間に提訴し勝訴判決を得て預金を差し押さえた罪に問われている男の裁

判で大分地裁は懲役4年6カ月の実刑判決を言い渡しました。

 判決によりますと、名古屋市の土山昭貞被告(39)はおととし8月から持続化給付金など新型コロナに関する

給付金を5回にわたり合わせておよそ685万円だまし取った罪と、過去に勤務していた店の経営者らを提訴し相手に知られないまま勝訴した事件についても、有印私文書偽造などの罪に問われています。被告はこれまでの裁判で起訴内容を認め、提訴した経営者らに賠償し詐欺事件についても今後、被害弁償する意向を示していました。きょうの判決で岩田光生裁判長は給付金詐欺について「新型コロナで影響を受けた事業者を救済するための給付金制度を悪用する計画的かつ巧妙で悪質な犯行である」とし、また、被害者の知らぬ間に勝訴判決を得た事件についても「被害者への嫌がらせや生活費を得たいという私欲のために裁判を悪用した卑劣なもの」として懲役4年6カ月の

実刑判決を言い渡しました。弁護側は、控訴しない方針としていますが、今後、被告の意向を最終確認すると話しています。

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