音楽やお笑いは戦争を止められる?兼近大樹「お笑いはムズい。平和じゃないと成立しない」

新しい未来のテレビ「ABEMA(アベマ)」で、「ABEMA NEWSチャンネル」にて、ニュース番組『ABEMA Prime』を平日夜9時より生放送している。

**■GLAY・HISASHIがコメンテーターに挑戦! **

** 音楽やお笑いは戦争を止められる?兼近「お笑いはムズい。平和じゃないと成立しない」 **

 HISASHI「『音楽に力はない』と諦めたらそこで終わり。“言霊”を信じて届けていきたい」

2022年3月24日(木)夜9時からの放送では、ロックバンド・GLAYのHISASHIが番組に生出演し、コメンテーターを務めた。冒頭でHISASHIは、MCを務めるお笑いコンビ・EXITの兼近大樹とのエピソードを披露。「50歳の誕生日に、それまで面識のなかった兼近さんからコメントをいただいた。すごく嬉しかったけど、ここまで薄いコメントが世の中に存在しているとは思わなかった(笑)」と明かし、笑いを誘った。兼近は「ハイパーレジェンドに失礼なことを言ってしまった…」と反省の色を見せ、スタジオを沸かせた。

番組では、ウクライナのゼレンスキー大統領が世界に向けて“反戦デモ”を行うように呼び掛けたことから、私たちにできることは何か?市民が「戦争反対」と叫ぶことにどこまで意味があるのか?を考えた。

お笑いコンビ・EXITのりんたろー。は「僕はアクションを起こした方が『やらないよりマシ』と思うし、アクションを起こした著名人に寄せられる批判を『ダリいな』と思っちゃうタイプ」とした上で、「反戦運動に関しては、“自分がアクションを起こすことが正しいのか?”という疑問が自分の中に生まれてしまっている。逆に戦争を長引かせたり、傷つく人を増やしたりするかもしれないと思うと、メッセージを発信することに慎重になってしまっている」と複雑な心境を吐露した。

また、議論は“音楽の力”へと移り、作家の村上春樹がラジオで「音楽に戦争を辞めさせるだけの力はないと思うが、聴く人に“戦争を辞めさせなきゃ”と思わせる力はあるはず」と語ったことに触れると、HISASHIは「『音楽はどれくらいの力があるんだろう?』と毎回考えるが、そこで『意味がない』と諦めてしまったら、それまでのことになってしまう。僕らにできることはGLAYが持っているピースフルな雰囲気を届けていくことだと思っている。“言霊”を最近信じるようになり、言葉を発することで伝わる力や、それが波紋のように広がっていく力の存在を感じるようになった。なので、希望を持って音楽を作り、届けていきたいと思っている」と力強く語った。

一方で、兼近は「音楽には戦争を止める力があると感じているが、お笑いは“ムズい”と思っている。笑いはつらいことから逃避する力はあると思うが、反戦運動と関連付けると笑いにくくなることもある。平和じゃないと笑いは成立しないと感じている」とお笑い芸人としての苦悩を語った。

**■多忙極めるEXITは“働き方改革”望む?禁断の問いに、りんたろー。「忙しいことは幸せ」 **

 兼近「4年前は『今年で消える』と言われていたけど、最近は『5年後に消える』ってズリぃぞ(笑)」

そのほか、番組では、総務省の労働力調査で“もっと働きたい”と考えている人が200万人近くに上っていることを紹介し、これからの働き方について考えた。

兼近は「やりたくない仕事をやっていた時期を経て、今はやりたい仕事を好きなだけやっている状況。そんな状況でも、ちょっとつらいなって思うことがあって…」とファンのみならずとも心配となるコメント。その“つらさ”の理由を「今は仕事量が過多。仕事が増え始めたときは『こんなに仕事がいっぱいある!』と嬉しかったけど、仕事量が多い時期が想像以上に長い。4年前は『今年で消える芸人』と言われていたけど、それから4年経っている(笑)。最近は『5年後に消える芸人』と言われていて、それはズリぃぞ!と言いたい(笑)。誰だって5年後には消える可能性が高いだろ!」と笑いを交えながら打ち明けた。一方、OECD(経済協力開発機構)の統計で日本人の労働時間が24位に下がっていることに話が及ぶと、りんたろー。は「自分はすごく働いている方なんだと思った。でも、今忙しく働いていることを幸せだと思うし、感謝しなきゃいけないと思っている」と充足感に満ちた様子で語った。

HISASHIは「同郷の仲間と文化祭のようなことを毎日やっているので、“働いている”という感覚はない」と前置きした上で、「僕らが働く意味は活動資金を集めるため。所属事務所にアーティストがGLAYしかいないので、自分たちのために資金を集めて、次のライブで派手な演出をしてファンの皆さんを楽しませるために働く。そのモチベーションはすごく高い」と語った。

本放送の様子は、現在も「ABEMA」にて見逃し配信中です。

■『ABEMA Prime』 放送概要

放送日時 :毎週月~金曜 夜9時~夜11時  ※生放送

放送チャンネル:ABEMA NEWSチャンネル

(C)AbemaTV,Inc.

© 株式会社ジェイプレス社