40歳・ウェインライト 今季限りでの現役引退を示唆も明言は避ける

ヤディアー・モリーナとアルバート・プーホルスが今季限りでの現役引退を表明した一方で、アダム・ウェインライトは彼らと同時に引退することを示唆しながらも明言を避けている。開幕投手最有力候補のウェインライトは「どこに行っても引退のことを言われるけれど、僕は明言したことはない。最後の年になるかもしれないとは言うけれど、記録に残す形で明言するつもりはないよ」とコメント。「今もいいピッチングができているし、投げたい球を投げることができているからね」とコンディションへの手応えも口にした。

プホルスのカージナルス復帰が決まり、11年ぶりにプホルスとともにプレーすることになったウェインライトだが、再び一緒にプレーする日が来るとは想像していなかったようだ。「彼は(2011年にエンゼルスと)長期契約を結んだ。それでキャリアを終えると思っていたんだ」とウェインライト。「彼がエンゼルスと契約したことを知ったとき、たしか僕は地元のゴルフ場にいたんじゃないかな。人生が変わった瞬間だったよ。彼が戻ってきてくれて嬉しいね」とプホルスの復帰を喜んだ。

ウェインライトは今季、モリーナとの通算先発バッテリー試合数のメジャー記録更新まであと21試合に迫っている。球団史上12度目のワールドシリーズ制覇とともに、このメジャー新記録樹立が大きな目標となっており、「どうなるかは誰にもわからない。ワールドシリーズを制覇して、ヤディとともに(先発バッテリー試合数の)記録を更新したら引退しようかな」と笑いながら言った。

引退については「正式に決めるまで口にしたくないだけ」だという。「子供たちに子犬を買ってあげたいと思っているし、もっと多くの時間を一緒に過ごしたいとも思っている」と家族のことを考えつつも「今もいいピッチングができているし、投げたい球を投げることができている。高いレベルでプレーできていると思うから、今はまだ引退を宣言するつもりはないんだ」と語る。39歳のモリーナ、40歳のウェインライト、42歳のプホルス。11年ぶりに顔を揃えた彼らの2022年シーズンにはどんなエンディングが待っているのだろうか。

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