松本潤、「となりのチカラ」クランクアップ! “妻”上戸彩に感謝

松本潤が主演を務める、テレビ朝日系連続ドラマ「となりのチカラ」(木曜午後9:00)が、3月31日に最終回を迎える。このほど、主人公・中越チカラ役の松本がクランクアップし、妻・灯役の上戸彩をはじめ、監督ほか全スタッフに感謝の気持ちを語った。

本作は、思いやりと人間愛だけは人一倍、しかし何をしても中途半端で半人前なチカラが、同じマンションに住む住人たちの悩みを解決していく姿を描く社会派ホームコメディー。遊川和彦氏が脚本を手掛け、共演者には、上戸のほか、松嶋菜々子、小澤征悦、風吹ジュンら豪華キャストが名を連ねる。

おなじみとなったマンション前の広場でクランクアップを迎えた松本。照明部、撮影部、衣装、メークと、各部署のスタッフを丁寧にねぎらった後、今作の脚本・演出を手掛けた遊川氏にも、「これが遊川さんの考えている世界なんだ、っていうのを知ることができて面白かったです。とことん話をして、自分が納得するところまで人に気を使いながら説明して、戦って…というのを間近で見られ、もの作りってこういうふうに作ることが大事なんだと感じられました」と撮影を終えての心境を伝えた。

また、初共演で夫婦を演じた上戸には「こんなにあったかい人はいない。高校の頃から知っていて、今回初めて一緒に仕事しましたけど、すごく支えてもらって、あったかい気持ちにさせてもらいました。灯ちゃんが上戸さんでよかった」と最上級の賛辞を送った。

最後に「この作品を見てくださった方が、“分かる”って思ってくれたり、何かの救いになってくれたり、新たに踏み出す一歩に、そんなきっかけになってくれたらと願っています。『となりのチカラ』という作品が、皆さまにとって思い出深い作品になっていただけたらと思います」と呼びかけ、約4カ月にわたった撮影に終止符を打った。

最終話では、マンション内で火事が起きたとの連絡が入り、チカラたちは表に避難。幸いボヤで済むが、管理人の星譲(浅野和之)によると、どうやら火元となった603号室の住人・小日向(藤本隆宏)が自分で火をつけたという。マンション内のトラブルメーカーとして名前が挙がっていただけに、道尾頼子(松嶋)は「理事会を開いて即刻出ていってもらいましょう」と息巻く。

いつもなら真っ先に603号室を訪ねてもおかしくないはずのチカラだったが、これまでいろいろなことに首を突っ込みすぎていたことへの反省から、もう余計なおせっかいはしないと宣言。そんなチカラとは対照的に、今度は灯が「これ以上トラブルになる前に話をしに行った方がいいんじゃないか」「でもいきなり出ていけっていうのは違うし…」と、チカラ顔負けの中腰っぷりを見せ始める。

小日向への対処法やご近所との付き合い方にチカラが思い悩んでいた矢先、頼子の宣言通りに理事会が開催され、半ば無理やりの「全会一致」で、小日向に退去勧告をすることが決定。なんとか早まらないよう頼子を説得しようとするチカラだったが、その声は届くことはなく、やがて、これまでのボヤや水漏れなどは、すべて小日向が自ら命を絶とうとしていたことが原因だったと分かる。なんとか小日向を救いたいチカラには、ある案が浮かぶが、それはチカラ自身の過去とも向き合うこととなる。

一方、仕事も見つからず在留資格も切れてしまうマリア(ソニン)はベトナムに帰ることを決意。マリアにひそかに思いを寄せるものの、ためらってばかりの上条知樹(清水尋也)に、チカラはしっかりと思いを伝えるようアドバイスする。そして、祖母の柏木清江(風吹ジュン)が施設に入って寂しさを抱える託也(長尾謙杜)、夫の木次学(小澤征悦)のもとを去った達代(映美くらら)らも自らの思いに区切りをつける時を迎える。

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