【横浜M】MF水沼、プライド懸けた戦い 4月2日FC東京戦は創設30周年記念試合 父貴史さんと名門の系譜に 

負傷から復帰したJ1横浜Mの水沼=横浜市内

 3年ぶりの王座奪還を狙うJ1横浜Mは4月2日、リーグ第6節のFC東京戦(午後7時・日産ス)に臨む。創設30周年を迎えたクラブが「記念試合」と位置付けるビッグイベントで、育成組織出身のMF水沼宏太(32)は「歴史を築いてきた偉大な先輩たちが積み重ねてきたものを、しっかり体現しないといけない」と決意。名門の意地とプライドに懸け、負けられない一戦になる。

 試合当日の大型ビジョンにはファン、サポーターから集めた写真でつくるクラブエンブレムのモザイクアートが登場予定。神奈川フィルハーモニー管弦楽団の生演奏で選手入場を盛り上げるなど、祝祭ムード一色の夜になる。

 「クラブとしても(記念試合を)盛り上げてやっていこうというのは、シーズンが始まる前から分かっていた。ピッチに立つことができれば、そんなにうれしいことはない」と水沼。待ちに待った一戦へ、自身の状態を万全に整えた。

 3月2日の神戸戦後に右太もも裏を痛めて直近3試合はベンチ外が続いていたが、すでに全体練習に合流。「また一からみんなで競争し、高め合って、今週から始まる連戦に向けて頑張っていきたい」と意気込む。

 当日は映像配信サービスDAZN(ダゾーン)の解説を、クラブの草創期に活躍した父・貴史さんが務める。

 「30周年の記念試合で勝ったな、とこれからも語り継がれるようにしたい。父親が盛り上げてくれるらしいので、『よろしくお願いします』という感じです」。名門の系譜に名を連ねる親子にとっても、忘れられない夜になりそうだ。

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