何が見つかった? NASAがハッブル宇宙望遠鏡による新たな観測成果の発表を予告

【▲ 地球を周回する「ハッブル」宇宙望遠鏡(Credit: NASA)】

一体何が明らかにされるのでしょうか。アメリカ航空宇宙局(NASA)は現地時間3月24日、「ハッブル」宇宙望遠鏡による新たな観測成果の発表を予告しました。

NASAはハッブル宇宙望遠鏡が「記録破りな発見(Record-Breaking Discovery)」を成し遂げたと述べていますが、どのような発見があったのかについては「エキサイティングな新しい観測結果(an exciting new observation)」としか言及していません。予告によれば、発見の内容は米国東部夏時間2022年3月30日11時(日本時間3月31日0時)に発表されます。

これまでにもNASAは重大な新発見の発表を度々予告してきました。近年では2020年10月に「月面の太陽光が当たる領域での初の水分子検出」の発表を予告している他に、火星探査車「キュリオシティ」が発見した有機化合物(2018年)、約40光年先の赤色矮星「TRAPPIST-1」で見つかった7つの太陽系外惑星(2017年)、木星の衛星エウロパから噴出する水の証拠(2016年)といった成果の発表が事前に予告されています。

関連:月面の太陽光が当たる領域で水分子を初めて検出、月面全体に分布している可能性も

ハッブル宇宙望遠鏡は1990年4月24日にスペースシャトル「ディスカバリー」に搭載して打ち上げられて以来、ハードウェアの交換やソフトウェアのアップデートを重ねつつ、2022年3月現在も観測を行っています。

毎年4月にはハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げを記念する画像が公開されており、今年もあと1か月ほどで32周年の記念画像が公開されると思われます。その直前に明らかとなる今回の新たな発見、過度に期待しすぎることなく発表を待ちたいと思います。

Source

  • Image Credit: NASA
  • NASA/GSFC \- NASA’s Hubble Space Telescope Makes Record-Breaking Discovery Live Shots

文/松村武宏

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