ロイヤルズ復帰の38歳・グレインキー 球団史上最年長の開幕投手に

ロイヤルズのマイク・マシーニー監督は、2022年シーズンの開幕投手をザック・グレインキーが務めることを発表した。グレインキーは38歳168日で開幕戦のマウンドに上がることになり、これは1998年に36歳で開幕投手を務めたティム・ベルチャーの球団史上最年長を大きく更新する。また、グレインキーは2010年にロイヤルズで開幕投手を務めており、メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングス記者によると、同じチームで12年ぶりに開幕投手を務めるのはメジャー新記録だという。

グレインキーは昨季終了後にアストロズからFAとなり、1年1300万ドルで古巣ロイヤルズと契約。2010年以来12年ぶりの古巣復帰となった。昨季はアストロズで30試合(うち29先発)に登板して171イニングを投げ、11勝6敗、防御率4.16、120奪三振を記録。通算勝利数を219に伸ばして通算投球イニング数も3000の大台を突破(3110イニング)し、通算3000奪三振まであと191に迫っている。開幕投手はロイヤルズ時代に1度、ダイヤモンドバックス時代に3度、昨季アストロズでも務めており、自身6度目となる。

マシーニー監督によると、グレインキーが正式にロイヤルズと契約するより前、契約交渉のために会った時点でグレインキーに開幕投手を任せることを決めていたという。指揮官はグレインキーに若手が多い投手陣のリーダーとして大きな期待を寄せており、「彼に開幕戦のマウンドに上がってほしい。彼こそ相応しい男なんだ」と全幅の信頼を口にする。

ロイヤルズの先発投手陣にはブラッド・ケラー(26歳)、ブレイディ・シンガー(25歳)、クリス・ブービッチ(24歳)、カルロス・ヘルナンデス(25歳)、ダニエル・リンチ(25歳)、ジャクソン・コワー(25歳)とグレインキーより一回り以上若い選手がズラリと並ぶ。もはや全盛期のようなパフォーマンスは期待できないグレインキーだが、グレインキーが残す成績以上に、若手投手たちがグレインキーから得るものは多いはずだ。

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