レッズの有望株ハンター・グリーン 開幕ローテーション入りが決定

レッズのデービッド・ベル監督は開幕5戦目までの先発投手を発表し、「MLBパイプライン」が公開しているプロスペクト・ランキングで球団1位・全体22位の有望株ハンター・グリーンが日本時間4月11日の開幕4戦目(対ブレーブス)に先発することが決まった。2017年ドラフト全体2位指名の有望株であるグリーンだが、メジャーの舞台は未経験。開幕ローテーション入りを勝ち取り、「まだ言葉が見つからないよ」と興奮しつつも「待ち望んでいた。このために多くの努力をした」と誇らしげに話した。

現在22歳のグリーンは、昨季AA級とAAA級で合計21試合に登板して106回1/3を投げ、10勝8敗、防御率3.30、139奪三振をマーク。昨年11月にロースターの40人枠に登録され、今年のオープン戦では2試合に登板して3イニングを無失点に抑えている。先発ローテーションの一角を担うルイス・カスティーヨとマイク・マイナーが故障で開幕に間に合わないため、メジャー未経験ながらも開幕ローテーションに抜擢されることになった。

グリーンは「監督から開幕ローテーション入りを告げられたときは泣かなかったけれど、両親に電話したときは泣いちゃったよ」とコメント。「とても特別な瞬間だった。多くの努力をしてきたからね。僕も泣いたし、両親も泣いたよ」と待望のメジャーデビューを家族とともに喜んだ。一方、ニック・クロールGMは「選手の準備ができているなら、マイナーに引き留めるのではなく、チームの勝利のためにチャンスを与えたい」と積極的に有望株を起用していく方針を明らかにしている。

タイラー・マーリーが開幕投手を務めることはすでに発表されていたが、ブレーブスとの開幕4連戦にはマーリー、レイベル・サンマーティン、ブラディミール・グティエレス、グリーンが先発することが決定。オフを1日挟み、ガーディアンズとのホーム開幕戦には再びマーリーが先発する。また、日本時間4月14日の開幕6戦目には、グリーンと同じくメジャー未経験の有望株ニック・ロドロが抜擢される可能性があるようだ。

主力放出で戦力ダウンしたレッズだが、グリーンやロドロといった有望株の活躍次第では、ポストシーズン争いに加わることも不可能ではないかもしれない。

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