新東名・山北SIC周辺再整備 巨大橋脚見上げる眺望でもてなし 若手町職員が利活用プラン

新東名高速道路の橋脚を見上げる眺望ポイント(山北町提供)

 都心と神奈川県山北町を新たにつなぐ新東名高速道路の山北スマートインターチェンジ(SIC)の開通に向けて、若手町職員でつくるプロジェクトチーム(PT)が周辺施設の利活用プランをまとめた。河川敷の公園を拡張し、高さ120メートルの巨大な橋脚を見上げる眺望ポイントなど新たな山北の「玄関口」の整備を目指す。一方で新東名工事は難航し、具体的な事業スケジュールはなお見通せない状況だ。

 山北SICは自動料金収受システム(ETC)の搭載車専用で、東京方面の出入りのみできるハーフインターチェンジ。道の駅山北(同町湯触)周辺の県道76号に約2キロのアクセス路でつながる。

 SIC開通を過疎化に苦しむ山間部の地域振興につなげようと、20~30代職員らが昨春にPTを発足。SIC周辺の再整備のうち、県道76号への出入り口となる清水やまなみ橋と道の駅周辺のプランを先行して今年3月に取りまとめた。

 プランではやまなみ橋の河川敷にあるオアシス公園約3千平方メートルを再整備。現在は工事車両の駐車場などに使われている河川敷を含めて約7500平方メートルに拡充し、ドライブに疲れた観光客らの憩いの場として約90台の駐車場やドッグラン、眺望スポットも設ける。

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