【新型コロナ】3回目ワクチン接種「2回目より効果長続き」 藤沢市民病院調査「抗体価の減少幅緩やか」 

藤沢市民病院

 新型コロナウイルスのワクチンの3回目接種後について、抗体価(血中に含まれる抗体の量)が2回目接種後よりも高い水準を維持し、効果が長続きすることが、神奈川県藤沢市の藤沢市民病院による医療従事者を対象に実施した調査で分かった。

 調査対象はファイザー製のワクチンで3回目接種を済ませた同病院の医師や看護師ら約200人。3回目接種から3週間後には抗体価が平均158.0と2回目接種後のピークに比べ2.6倍に上昇。その後、減少傾向をたどり、9週間後には108.2に低下した。

 抗体価は減衰したものの、減少率は31.5%で、2回目接種9週間後の64.2%と比べ緩やかだった。3回目接種の効果が長く続くことが具体的な数値で裏付けられた。

 同病院では「海外の調査などで指摘されていたように、3回目接種後の抗体価の減少幅が緩徐であることが分かった。さらに長期的な推移についても調査していく」としている。

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