ロドリゲスがメッツへ ニューヨーク2球団のトレードは4年ぶり

ニューヨークを本拠地とする2球団が約4年ぶりとなるトレードを成立させた。メッツは救援右腕ミゲル・カストロをヤンキースへ放出し、日本プロ野球の中日ドラゴンズでも活躍した救援左腕ジョエリー・ロドリゲスを獲得。ニューヨーク2球団によるトレードは2018年4月にマイナーリーガー同士を交換して以来4年ぶり16度目であり、メジャーリーガー同士の目立ったトレードに限れば、2004年にヤンキースがマイク・スタントン、メッツがフェリックス・ヘレディアを獲得するリリーバー同士のトレードを成立させて以来となった。

現在30歳のロドリゲスは、昨季レンジャーズとヤンキースで合計52試合に登板して46回1/3を投げ、2勝3敗1セーブ、14ホールド、防御率4.66、47奪三振を記録。レンジャーズでは防御率5点台と打ち込まれたが、ヤンキース移籍後は防御率2点台を記録し、シーズン終了後にオプション破棄でFAとなったものの、1年200万ドルで再契約を結んでいた。メッツはブルペンに左腕が不足しており、招待選手のチェイセン・シュリーブやアレックス・クラウディオの開幕ロースター入りが有力視されていたが、ロドリゲスの加入が両左腕の去就に与える影響は現時点では不明だ。

一方、現在27歳のカストロは、昨季メッツで69試合に登板して70回1/3を投げ、3勝4敗、9ホールド、防御率3.45、77奪三振を記録。短縮シーズンの2020年を除き、2018年以降はいずれのシーズンも63試合以上に登板しており、メジャーでの実績ではロドリゲスを上回る。メッツが救援左腕を欲しがった結果のトレード成立と言えるだろう。なお、カストロは今季終了後にFAとなる予定である。

メッツのナ・リーグ加盟(1962年)以降、ニューヨーク2球団によるトレードは今回が16度目。過去のトレードをさかのぼってみると、比較的小規模なトレードが多く、ヤンキースがロビン・ベンチュラ、メッツがデービッド・ジャスティスを獲得した2001年12月のトレードが最大規模と言われている。

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