必要なもの必要な量だけ 量り売り店が限定出店  妙高市

 量り売りの店が妙高市に、期間限定で出店した。必要なものを必要な量だけ買う意識を高めてもらおうと、官民の連携企画として行われた。

 出店したのは「斗々屋」。ごみの出ないスーパーを昨年7月、京都市にオープンさせている。

 同社は、妙高市が2月に開いたSDGs未来都市推進フォーラムに参加した経緯があり、今回の限定出店に至った。

 社員の北野岬さんは「妙高市はスピーディー」と話した。

 出店は「MYOKO COFFEE北新井店」のスペースに3月25~27日の3日間。ナッツやドライフルーツ、チョコレートなどを包装せず、量り売りした。容器を持参しなくても買い物ができるようにと、再利用可能な瓶などを販売した。

量り売りで商品を購入する来店客。瓶に入ったナッツを「デポジット瓶」に

 デジタル技術により計量や会計は効率的になっていた。

 男性客は量り売りについて「商品価値が伝わりやすく、また来たくなる」と話した。日々の生活でプラスチックごみの多さも感じているという。

 市は今後、事業者を公募し、量り売り店の実証実験を行うことにしている。

© 株式会社上越タイムス社