〈動画あり〉高層での火災を想定 スーパーホテル上越妙高駅西口 消防訓練を実施 上越南消防署

 上越南消防署は4日、春の火災予防運動(7日まで)の一環として上越市大和5のスーパーホテル上越妙高駅西口で消防訓練を実施した。高所からの救助などを想定し、はしご車など車両5台、消防署とホテル職員合わせて30人が参加した。

 訓練は夜間、4階の客室から出火して燃え広がり、5階に逃げ遅れた客がいると想定。ホテル職員が避難誘導、初期消火後に通報。駆け付けた消防隊員は建物内から火元に向かった他、逃げ遅れた客をはしご車で救助、放水を行った。

高層での火災を想定。はしご車での救助活動や放水も行った

 訓練時間は約20分。同ホテルの野口龍哉支配人は「消防の皆さんの活動を間近で見ることができ、火災対応を学ぶことができた。お客さまの命を守ることを第一に、訓練で学んだことを生かして備えていきたい」と話した。

 上越南消防署によると、今年に入り管内ではすでに複数の火災が発生。羽深勲署長は大阪のビル放火事件、村上市の製菓工場火災にも触れ、「事業所での火災が増えている。訓練を通じて、避難経路を含めた防火設備、出火時の初動対応、防災教育の徹底などを呼び掛けていきたい」と語った。

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