Neo長崎、決勝Tへ一丸 ソフトボール日本男子リーグ 8日開幕

昨年17位からのジャンプアップを誓うNeo長崎

 ソフトボールの第51回日本男子リーグは8日、広島県尾道市の御調ソフトボール球場で18チームが参加して開幕する。総当たり戦後、11月に上位5チームによる決勝トーナメントで日本一を決める。長崎県からはNeo長崎が18大会連続で参戦。昨年は3勝14敗で17位と低迷したものの、惜敗が目立った。上位に絡める力は十分にある。
 カギを握るのは3年目の豊本と2年目のメーンズの投手二枚看板。ともに大村工高、日体大で全国制覇や日本代表歴がある。実績は十分だが、初めて挑んだ昨季(2020年は中止)はレベルの高さを痛感。豊本は「勝てる試合がたくさんあった。責任が大きいと感じた1年だった」と振り返り、メーンズは「今年は最初からトップスピードで」と闘志を燃やす。
 昨季は優勝した平林金属戦をはじめ、2点差以内の敗戦が7試合。投手陣の踏ん張りは不可欠だが、バックがいかに粘り強く守れるか。前主将で経験豊富な楠本がコーチ兼任になるなど、主力の若返りも進むチーム。メーンズと日体大同期で、ともに日の丸を背負った捕手の調をはじめ、高卒2年目の宮嵜と松尾、大卒ルーキー楠原らが存在感を示し、成長したい。

チーム浮沈のカギを握る投手二枚看板の豊本(左)とメーンズ=大村市総合運動公園

 攻撃の中心は昨季、打率4割超で本塁打王に輝いた調、3割6分だったメーンズ。同じく日本代表歴がある竹森、新主将の真﨑らを含めた強打者の前に、機動力を絡めて好機をつくっていく。
 過去2年はコロナ禍で中止された国体の成年種別の主体にもなるチームで、19年茨城国体では初優勝した。栃木開催の今秋に向けても「リーグ戦は貴重な試金石。勝負どころの強さを磨いていきたい」(真﨑)。
 選手の職場はばらばらで、仕事や家庭を持ちながら練習に遠征にと忙しい日々が続くが、小中高の競技レベルも高い長崎を代表するチーム。麻生監督は「リーグ2桁勝利と決勝トーナメント進出が目標。結果を出して知名度を上げ、ソフトボールと言ったらNeo長崎と言ってもらえるような活動もしていきたい」と意気込んでいる。


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