ツインズが抑えのロジャースを放出してパドレスからパダック獲得へ

2022年シーズンの開幕を目前に控え、ツインズとパドレスのあいだでトレードが合意に達したようだ。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者によると、ツインズはクローザーのテイラー・ロジャース、外野手のブレント・ルーカー、金銭をパドレスへ放出し、先発右腕クリス・パダック、救援右腕エミリオ・パガン、後日指名選手1名を獲得するという。前田健太をトミー・ジョン手術で欠くツインズは今オフ、先発投手の補強を進めており、パダックはツインズが獲得した4人目の先発右腕となる。

現在26歳のパダックは、昨季パドレスで23試合(うち22先発)に登板して7勝7敗、防御率5.07を記録。メジャーデビューした2019年に9勝7敗、防御率3.33をマークし、エース候補として期待されたが、2020年は防御率4.73、昨季は5点台に悪化するなど、伸び悩みが続いている。昨季終了時点でのサービスタイムはちょうど3年であり、ツインズはFAまであと3年保有できる。ツインズにとって、ソニー・グレイ、ディラン・バンディ、クリス・アーチャーに続く4人目の新加入先発右腕となった。

現在30歳のパガンは、昨季パドレスで67試合に登板して4勝3敗、17ホールド、防御率4.83を記録。レイズ時代の2019年には20セーブ、防御率2.31をマークした実績があり、クローザーのロジャースが抜けるブルペンにおいて貴重な戦力となりそうだ。

パドレスはマーク・マランソンがFAとなって退団したため、クローザーが不在となり、ピアース・ジョンソンやロベルト・スアレスが候補に挙がっていたが、ロジャース獲得でクローザーの確保に成功。現在31歳のロジャースは、昨季ツインズで40試合に登板し、2勝4敗9セーブ、8ホールド、防御率3.35に終わったが、2019年には30セーブ、防御率2.61の好成績を残した実績がある。

ロジャースとともにパドレスへ移籍するルーカーは27歳の外野手。昨季はツインズで58試合に出場し、打率.201、9本塁打、16打点、OPS.688を記録した。パドレスは外野手の層が薄いため、少なからず出番はありそうだ。

【追記】トレード成立が両球団から正式発表された。

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