保育士の夢かなえたい 横須賀の生活保護世帯支援基金活用 女性2人が涙ながらに市に感謝

上地克明市長(中央)に進学を報告する2人=横須賀市役所

 生活保護世帯の子どもの進学を支援するため、神奈川県横須賀市が昨年度につくった基金を初めて活用し、2人の女性が今月、保育士を目指して専門学校に進学した。この基金は匿名の高齢男性からの6千万円の寄付を活用して創設されており、2人は市役所を訪問し「学べる機会をつくっていただいた方々に心から感謝します」と涙ぐんだ。

 市が創設したのは「よかった ありがとう。」基金。支援対象は生活保護世帯の高校2、3年生と卒業後3年程度の市民で、市内で人材不足が深刻な保育士と看護師の養成学校への進学希望者。受験や受験勉強費用、入学金、2年分の授業料、生活費など、1人当たり220万円程度を支給し、返済する必要はない。

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