4月10日は「きょうだいの日」、寂しくないよ 横浜のこども医療センター 病児の兄弟姉妹を応援、工作キット提供

「よりみちステーション」で工作キットなどを手にする保育士の小林さん(右)と吉野紀子さん=横浜市南区

 新型コロナウイルス禍で入院中の病児と面会できないなど、寂しい思いをしがちなきょうだい児を励ます取り組みが県内で行われている。10日の「きょうだいの日」(シブリングデー)に合わせてお菓子を配布するなどし、応援のメッセージを送っている。

 県立こども医療センター(横浜市南区)では昨年2月から、入院患者の兄弟姉妹へ、ボランティアらによる手作りの工作キットを提供している。
 コロナ禍で、同病院では患者以外の子どもは立ち入りできない状態が続き、病院でのきょうだい児預かりも中断している。留守番などで寂しい思いをしているきょうだい児を励まそうと、工作キットには医師や看護師らから応援のメッセージも寄せた。

 組み合わせパズルや魚釣り遊びといった、自身で作って完成させる一式のほか、塗り絵などが院内7カ所に置かれ、それぞれ月平均100セットほど持ち帰られているという。保育士の小林二美江さん(55)=同市保土ケ谷区=は「家で待つきょうだい児と親の共有する時間が増えるきっかけになれば」と話す。

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