献血の大切さ、絵本で プリッキー山田さんがイラスト なは市場振興会が制作

 【那覇】子どもの頃から献血の大切さを知ってもらおうと、一般社団法人なは市場振興会(新里俊一理事長)は、献血について普及啓発する絵本「GOGO(ゴーゴー)けんけつカー」を制作し、3月23日から発売している。犬の「なはち」と猿の「さすけ」が献血カーで病院に血液を届けたり、みんなに献血を呼び掛けたりする様子を楽しく描いている。

 コロナ禍で集団献血の中止・延期が相次ぐなど血液不足が懸念されたことから、絵本作りを企画した。文章は同振興会が考え、元気の出るかわいい絵はイラストや雑貨を手掛けるプリッキー山田さんが担当した。

 自費出版で200冊作り、第2弾、第3弾の構想もあるという。県赤十字血液センターが協力し、沖縄赤十字病院などへの絵本寄贈を調整している。7月に那覇市壺屋のうふシーサー前で献血を呼び掛けるイベントも計画している。

 新里さんは「子どもたちに献血の教育をする機会は少ない。親が読み聞かせをして家族で楽しく学んでほしい。大きくなった時に『献血しよう』と思ってもらえたらうれしい」と話した。

 絵本は税込み980円。マチグヮーストア(ネット通販)、市場の古本屋ウララ、ちはや書房で販売している。問い合わせは新里理事長(電話)090(9656)6155。 (伊佐尚記)

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