〈第96回高田城址公園観桜会〉飲食売り上げ増期待 桜満開、気温も上昇 観桜会場出店

 高田城址公園観桜会は当初10日までの会期だったが、桜の開花が遅れたことで17日まで延長された。

 会場内で飲食物を販売している出店者は「気温が上がり、桜も満開となり人出も増えている」と喜んでいる。消費者としては、各店舗が知恵を絞った「観桜会限定商品」を味わう時間が延びたとも言える。

 上越市の料理研究家、井部真理さんは、観桜会出店のために同市を代表する和菓子「出陣餅」のかなざわ総本舗(同市稲田4)とコラボレーション。ヨモギを練り込んだどら焼き生地やジェラート、小豆や寒天を盛った和風のパフェを販売している。出陣餅といえば、の黒蜜ときなこもしっかり載っている。「黒蜜とヨモギのシロップで、香りが良く大人の味に仕上げた。寒天やどら焼きの生地で、食感が変わるのも楽しい」(井部さん)。

「出陣餅パフェ」を手にする井部さん。食感の異なる複数の素材を使い、黒蜜やヨモギのシロップで大人の味に仕上げた

 前半は花が咲かないため客入りも少なく、用意した他のメニューもぽつぽつ売れる程度だったという。気温が上がった7日以降は売れ行きが良くなった。井部さんは「たくさんの人に食べてもらえて、とてもうれしい」と話していた。出陣餅パフェは600円(税込み)。どら焼きはよもぎ、きなこの2種類で各250円(同)。

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