パイレーツがレイノルズとの年俸調停を回避 2年1350万ドルで合意

日本時間4月15日、パイレーツはオールスター外野手のブライアン・レイノルズとの年俸調停を回避し、2年契約を結んだことを発表した。金額は球団から公式発表されていないが、メジャーリーグ公式サイトでパイレーツを担当するジャスティス・デロスサントス記者が関係者から得た情報によると、2022年と2023年の年俸は各675万ドル、2年総額1350万ドルだという。レイノルズはサービスタイムがまだ3年に達していないものの、「スーパー2」として今季から年俸調停権を得ていた。

現在27歳のレイノルズは、昨季159試合に出場して打率.302、24本塁打、90打点、5盗塁、出塁率.390、OPS.912の好成績をマーク。「2年目のジンクス」で打率1割台に低迷した前年の不振を脱し、自身初のオールスター・ゲーム選出を果たしただけでなく、MVP投票で11位にランクインするほどの活躍を見せた。メジャーデビューした2019年には打率.314を記録し、新人王投票4位となった。

レイノルズがFAとなるのは4年後の2025年シーズン終了後。今回の2年契約は今季と来季の年俸を現時点で確定させるだけのものであり、レイノルズのFA時期には影響を与えない。パイレーツとレイノルズは今季の年俸について合意できず、レイノルズが490万ドルを希望していたのに対し、球団側は425万ドルを提示していたが、今回の2年契約によって年俸調停を回避し、来季までの年俸が確定することになった。

レイノルズは2016年ドラフト2巡目でジャイアンツから指名を受けてプロ入り。2018年1月にジャイアンツがアンドリュー・マカッチェンをトレードで獲得する際、カイル・クリックとともにパイレーツに移籍してきた。今後、パイレーツがさらなる長期契約を模索する可能性もあるが、レイノルズが今後も活躍を続けた場合、パイレーツの予算規模では十分な契約をオファーできず、FAになる前にトレードで放出される可能性もありそうだ。

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