オリオールズのエース左腕・ミーンズ 今季残り試合全休の可能性も

オリオールズはエース左腕のジョン・ミーンズを左肘痛のため10日間の故障者リストに登録した(日本時間4月15日にさかのぼって適用)。2年連続2度目の開幕投手を務めたミーンズだったが、今季2度目の登板で前腕の張りを訴え、4回51球を投げただけで降板。今後の予定はまだハッキリしていないが、見通しは厳しいままであり、球団は当分のあいだミーンズを欠いた状態で戦うことに備えているという。ミーンズが今季再び登板する可能性を尋ねられたブランドン・ハイド監督は「わからない」と言葉を濁した。

現在28歳のミーンズは2019年に12勝11敗、防御率3.60をマークし、オールスター・ゲーム初選出。昨年5月にノーヒッターを達成するなど、チーム再建中のオリオールズにおいて先発ローテーションの中心的存在となっている。過去に肩の疲労で故障者リスト入りしたことはあるものの、肘に問題が生じたのは今回が初めて。それだけに球団も慎重になっており、ハイド監督は「彼がすぐに復帰することについては疑問符がつく。すぐに復帰できるとは思っていない」と話している。

MRI検査の結果、肘の状態に問題があることが認められ、ハイド監督によると複数の医者にセカンドオピニオンを求める方針だという。ミーンズは「フラストレーションが溜まるのは間違いない。前腕を痛めたことは1度もなかったからね。いつも小さな問題があったのは肩だった。前腕はこれまでに異常がなかったから少し心配だよ」と自身の状態についてコメントした。

オリオールズはミーンズに加えてディーン・クレーマーも故障で戦列を離れており、開幕ローテーションの5人中2人をすでに欠く事態となっている。クレーマーの代役にはスペンサー・ワトキンスが起用される予定だが、ミーンズの代役も用意しなければならない。ミーンズの故障者リスト入りに伴ってトラビス・レイキンスSr.がメジャーに呼ばれたものの、先発候補とはみなされていない。ミーンズの離脱により、ジョーダン・ライルズ、タイラー・ウェルズ、ブルース・ジマーマンらが形成する先発ローテーションはさらに弱体化してしまった。

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