16日から日出生台演習場で沖縄駐留アメリカ軍による実弾射撃訓練が始まりました。訓練の公開中止や、4月の実施など、異例づくしとなった今年。住民からは憤りの声も聞かれました。
報告:吉田菜央人
「異例の4月になった今回の訓練。「先ほどから砲撃の音も聞こえのどかな町に緊張感が漂っています。」
今回で15回目となる実弾射撃訓練。参加人数がおよそ320人、車両は60両など過去最大規模となっています。
砲撃を監視する人
「着弾しました」
これまで午後8時までとなっていた砲撃の時間も、今回は午後9時までになりました。監視をしている地元の住民グループによると、初日と2日目で確認された砲弾の数は合わせて358発。午後8時以降となったのは初日は9発でしたが2日目はその4倍に上りました。
ローカルネット大分・日出生台 浦田龍次事務局長
「地元の人は1分1秒でも早く終了してほしいもう少し地元に配慮してくれるなら早く終了してほしい」
さらに溝が深まる事態も。おととい、住民や自治体に向けて開かれた説明会。これまではアメリカ軍が出席し質問に答えていましたが、九州防衛局の担当者のみが対応しました。さらに、当初はきのう公開されることになっていた訓練が先週末、急きょ中止に。不透明さに住民からは
地元住民「あんたらは一時的でいいかもしれんけど。住民グループは、九州防衛局に訓練中止や撤収を求める抗議文を提出するとともに九重町などで開かれた反対集会で平和な日常の大切さを訴えました。また、安全対策として玖珠町は、期間中子どもの下校時間などにパトロールを始め、地元の消防団も訓練終了時に見回りをして警戒を強めています。
玖珠町消防団衛藤栄一さん
「パトロールして地域の皆さんが安心してできるように少しでも気持ちが落ち着くように」
平和への祈りが込められたろうそくが、15日の夜、日出生台を灯しました。
浦田龍次事務局長
「監視することでどこまで効果があるかというのがわからないが少しでも抑えていきたい」
訓練は27日までの10日間の予定です。