神奈川・大和の次男殺害容疑 児相と市の対応適切か 28日に検証委が初会合

神奈川県庁

 神奈川県大和市の自宅で2019年、小学1年の息子=当時(7)=を窒息させて殺害したとして母親が逮捕された事件に関し、神奈川県は19日、外部有識者による検証委員会の初会合を28日に開催すると発表した。弁護士や精神科医、児童福祉の専門家らがメンバーとなり、支援に当たった児童相談所と大和市の対応が適切だったかなどを検証する。

 検証委では月1回程度会合を開き、11月に検証内容を県に報告する予定。黒岩祐治知事は19日の定例会見で、「なぜ防ぐことができなかったのか。あらためてしっかりと検証していただく必要がある」と強調。「県として検証の結果をしっかりと受け止め、同じ悲しみを繰り返さないよう児童虐待防止に取り組む」と述べた。

 事件では今年2月に殺人容疑で逮捕された母親について、横浜地検は3月7日、刑事責任能力などを調べるため鑑定留置を開始した。

© 株式会社神奈川新聞社