ロッキーズが先発左腕・フリーランドと5年6450万ドルで契約延長

日本時間4月20日、ロッキーズは先発左腕カイル・フリーランドと2027年の条件つき選手オプションが付属した5年契約を結んだことを発表した。5年間の総額は6450万ドルで、フリーランドが2026年シーズンに170イニング以上を投げた場合、フリーランドには1700万ドルの選手オプションが与えられる。5年6450万ドルの内訳は、今季の年俸が700万ドル、来季が1050万ドル、2024年が1500万ドル、2025年と2026年が各1600万ドルとなっている。

現在28歳のフリーランドは、来季終了後にFAとなる予定だったため、今回の5年契約はFA前の2年間とFA後の3年間をカバーするものとなる。フリーランドはコロラド州デンバー出身で、ロッキーズにとっていわゆる「ご当地選手」であり、相思相愛だったとみられる。

フリーランドはメジャーデビューした2017年にいきなり11勝を挙げる活躍を見せ、2018年には17勝7敗、防御率2.85、173奪三振というキャリアハイの好成績をマーク。サイ・ヤング賞の投票では4位にランクインした。しかし、2019年と2021年は故障もあって不本意な成績に終わり、健康にプレーした2020年も2勝どまり(60試合制の短縮シーズン)。今季もここまで2試合に先発して0勝2敗、防御率10.00に終わっている。

ビル・シュミットGMは「我々はカイルとずっと話し合ってきた。デンバーにおける彼の将来を保証する契約をまとめることができて嬉しい。今後5年間、彼がロッキーズのユニフォームを着てくれるのはワクワクするね」とのコメントを発表。5年契約を結んだ以上、フリーランドにはその期待に応える活躍が求められる。

ロッキーズは今オフ、ジョン・グレイがFAとなって4年5600万ドルでレンジャーズへ移籍したものの、ヘルマン・マルケスとは5年4300万ドル、アントニオ・センザテラとは5年5050万ドルの契約を結んでおり、オプションも含めると少なくとも2024年まではこの先発三本柱をキープできる。その間にポストシーズン返り咲きを狙える戦力を整えたいところだ。

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