【参院選2022】調査結果発表!有権者が重視する政策は?野党は協力すべき?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

本記事は4月20日公開の動画の内容を基に構成しています。

YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。

2022年4月20日に公開された動画のテーマは……情勢調査から探る参院選2022の争点とは?

選挙ドットコムがJX通信社と共同で実施した、電話×ネットのハイブリッド調査による全国意識調査の結果から、夏の参院選で有権者が投票先を決める際に重視するポイントについて解説します。

【このトピックのポイント】

・参院選で重視する政策について高齢者は社会保障重視、現役世代は経済重視の傾向

・外交・安全保障を重視する声は引き続き多く敵基地攻撃能力についてもやや肯定的

・野党選挙協力は立憲支持者と共産支持者の間で温度差あり

【関連】【速報】最新の政党支持率・内閣支持率・参院比例投票先は?!ウクライナ情勢への対応評価、野党共闘については……2022年4月選挙ドットコムリサーチ

参院選で重視する政策は?

さっそく、有権者が参院選で重視する政策に関する調査結果を見てみましょう。

経済・雇用と社会保障・医療・福祉が高いのは電話調査とインターネット調査、どちらも同じですが、回答者層の違いによって順位に違いが出ています。

40代から70代の回答が多い電話調査では社会保障を重視する回答が30.3%と最も高く、20代から50代の現役世代が多いインターネット調査では経済を重視する回答が25.4%と最も高い結果となりました。

外交・安全保障を重視する声が通常時より多いのは、前回の調査から続いている傾向です。

背景にはウクライナ情勢があり、有権者の関心が高まっていることの表れと言えます。

また、前回の調査より、新型コロナ対策を重視するという回答はやや減少。

【関連】参院選の争点とは?ハイブリッド調査で探ってみた!選挙ドットコムちゃんねるまとめ

まん延防止等重点措置が解除され、感染者もピークを過ぎたことが要因として考えられます。

社会情勢や政治的関心の変化でこれらの数字が変化する可能性は十分にあり、引き続き注視していく必要がありそうです。

支持政党なし×重視する政策

続いて、参院選で重視する政策について支持政党がない有権者に絞って見てみましょう。

先ほどの全体の数字と比較すると、政治とカネを重視するという回答が若干増えるのが無党派層の傾向。

一方で外交・安全保障に対する回答はやや少ない結果となりました。

立憲民主党と共産党の選挙協力について

選挙ドットコムちゃんねるでもたびたび取り上げてきた立憲民主党と共産党の選挙協力。

【関連】立憲板挟みで野党共闘どうなる!?立憲・共産の支持層は……?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

【関連】進まぬ野党一本化!参院選の候補者調整が難航する理由とは?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

その可否についての調査結果がこちら。

そこから、電話調査の回答を立憲民主党と共産党の支持者に絞ってみると、このようになります。

全体での回答に比べると、選挙協力に肯定的ではあるものの、立憲支持者と共産支持者で比べると温度差があるのがわかります。

共産党支持者の72.7%が選挙協力をした方が良いと考えているのに対し、立憲支持者は53.4%に留まり、選挙協力に対する温度感の違いがあるのが数字に表れていると言えるでしょう。

敵基地攻撃能力について

最後に、敵基地攻撃能力を持つことについての可否についての調査結果を見てみましょう。

敵基地攻撃能力とは、弾道ミサイルの発射基地など、文字通り敵の基地を直接攻撃できる能力のこと。ただし、相手が攻撃した後の反撃に限られ、先制攻撃は含まれません。

直近の安全保障に関する議論に連動するように「能力を持つべきだ」とする声が比較的多く、電話調査に限れば過半数が肯定的な回答をしています。

現在の社会情勢や、安全保障環境に危機感を感じている有権者が多いということが調査結果から読み取れるのではないでしょうか。

さらに、自民党支持者と公明党支持者に回答を絞ってみるとこのような結果に。

自民党支持者の中では、敵基地攻撃能力を「持つべき」という回答が多く、また「持つべきでない」という回答がかなり少ないという傾向がはっきり出ています。

一方、同じ与党でも「平和の党」を掲げてきた公明党の支持者は、「持つべき」と回答したのは38.2%に留まり、それを超える44.1%が「わからない」と回答しており、敵基地攻撃能力を持つことに対する自民党との違いを見て取ることができます。

動画本編はこちら!

支持政党や世代で重視する政策はどう変わる?クロス集計で有権者の意識を深掘り!

選挙ドットコムちゃんねるは毎週火・水・木・金曜日の21時公開!

ぜひ高評価とチャンネル登録をよろしくお願いいたします!

調査概要:調査は令和4年4月16日(土)と17日(日)に実施。日本国内の18歳以上の方を調査対象とし、有効回答数は電話調査(JX通信社との共同実施)で995件、インターネット調査(Gunosyリサーチを使用)で1000件を取得。電話調査は無作為に電話番号を発生させるRDD方式をオートコールで実施。ネット調査はスマートフォンアプリ(Gunosy)のダウンロードユーザーを対象にしたアンケートツールにより実施。各数値は小数第2位以下を四捨五入。

© 選挙ドットコム株式会社