グリーンスローモビリティ 大分市内で3カ所目運行 大分

 地域の交通の課題や、環境への配慮といった点で注目を集めている、グリーンスローモビリティ。大分市で3カ所目の実験運行が始まりました。

 グリーンスローモビリティとは、時速20キロ未満で公道を走ることができる小さな移動車のことです。大分市は2020年から順に、野津原地域と佐賀関地域で実験運行に取り組み、21日から戸次や判田エリアを含む大南地域での運行をスタートしました。直接的には二酸化炭素を排出しない電気自動車で、ゆっくり走行するので、幹線道路を除いて自由に乗り降りすることができます。運賃は無料。郵便局や病院、駅、スーパーなどを通る2つの循環ルートで、それぞれ平日のみ1日4便運行します。戸次地区に暮らす藤田泰子さん、買い物などの外出はこれまで自転車を使っていましたが、80歳を過ぎて転倒の不安を感じることもあったといいます。

 藤田泰子さんコメント:

「自転車より早いですね、だからいいわ~。私の戸次での生活範囲をおおかた行ってくれるのでありがたいです」

 国土交通省は、グリーンスローモビリティの普及を目指していて、3月末までに日田市や由布市、竹田市、姫島村を含む全国119の自治体で、実証実験が行われています。大南地域での実験運行は2023年3月末までを予定しています。

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