山口県内3信金が観光情報を全国発信  地方創成のため、県観光連盟と連携

 山口県内の3信用金庫(萩山口信金・西中国信金・東山口信金)でつくる山口県信用金庫協会(会長:小田村哲・萩山口信金理事長)は、山口県観光連盟(松村孝明会長)と連携し、県の魅力を全国に情報発信する。

 同協会に加盟する3信金は、2016年2月に山口県と地方創成に係る包括連携協定を締結した。内容は「地域の産業振興、中小企業等の支援」「就業支援、雇用促進」「子ども・子育て支援」「その他地方創成の推進に関すること」。そして、統一商品「子育て応援定期預金」を発売し、販売総額の一部を県の子育て事業に寄付するなどしてきた。

 3金庫が定期的に開催している理事長会で3月、「アフターコロナも見据え、県への観光客誘致のお手伝いができたら」と意見がまとまり、県観光連盟に話を持ち掛けた。その結果、観光名所やグルメ、イベント情報を掲載した「おいでませ山口 イベントガイドブック」300部と「やまぐち観光ガイドマップ」600部が、同協会へ寄贈されることになった。

 4月13日には、県庁内にある県観光連盟で贈呈式を開催。その際、松村会長は「山口県には豊富な観光資産があり、アフターコロナを見据えて観光情報発信に万全の準備をしている。このように観光PRに協力していただけるのは大変ありがたい」、小田村会長は「信用金庫業界のネットワークを使い、県の魅力を全国に伝えたい。コロナ収束後には、ぜひ多くの人に山口県を訪れてほしい」と話した。

▲贈呈式で記念写真に納まる小田村会長(左)と松村会長

 同協会は、全国254の信用金庫と、府県にある43の信用金庫協会にガイドブックおよびマップを送付。「『年金友の会』など各種団体旅行、職員の親睦・研修会、職員の個人旅行先として、山口県を検討するきっかけになれば」と、同協会の福武修事務局長。

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