神奈川・葉山町の広報紙が全国コンクールで最高賞 「自分らしく生きる」テーマに発達障害特集 当事者に取材も

総務大臣賞を受賞した「広報葉山」の2021年12月号を持つ河野さん(右)と安藤さん=葉山町役場

 神奈川県葉山町が昨年12月に発行した「広報葉山」が、2022年全国広報コンクールの広報紙町村部で最高賞の総務大臣賞に輝いた。自分らしく生きることの大切さを呼びかける内容で、「チャレンジングで新鮮」と高く評価された。

 同コンクールは日本広報協会の主催。広報紙の町村部は都道府県の推薦で参加した33点のうち10点が入選した。初めて総務大臣賞に選ばれた広報葉山(A4判24ページ)は、巻頭から10ページにわたり「自分らしく生きる」をテーマに発達障害の特集記事を掲載した。

 当事者へのインタビューでは、原因が分からずに苦しんで一時はひきこもりになったことや、診断で自分の特性が分かって安心し、現在は家族や仲間の支援が大きな助けになっていることなどが紹介されている。

 発達障害に関する理解を深めるための専門家のアドバイスのほか、乳幼児健診やそだちの相談室といった町のさまざまなサポート体制も取り上げている。

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