真意問う質問書提出 中川市長がおわび、「信頼関係築く」 上越市中心市街地活性化協議会 〝商店街〟発言で物議

 上越市の中川幹太市長が19日の高田本町商店街での意見交換会で「直江津には商店街が(もう)ない」などと発言したことについて、上越商工会議所と市内民間企業で組織する「上越市中心市街地活性化協議会」の山田知治会長(同会議所副会頭)らが28日、市役所を訪れ、中川市長に質問書を渡した。市は文書で回答することにしている。

中川市長に質問書を手渡す上越市中心市街地活性化協議会の山田会長(右)

 質問は「発言の真意」と「引き続き官民連携で高田、直江津の中心市街地活性化に取り組むべきと考えるがどうか」の2点。中川市長は「誤解を与える軽薄な発言で、おわび申し上げたい。商店街の人たちや関係者と信頼関係をつくりながら、発展に向けゼロからスタートしていけるよう態勢を築きたい。協力をお願いしたい」と述べた。

 中川市長は面会終了後、報道陣の取材に応じ「商店街は生まれ変わっていかなければいけない。そのため一致団結してやっていく必要がある」と自身の考えを述べた。また、直江津の商店街関係者とできるだけ早く意見交換を行いたいとした。

 山田会長は中川市長の発言について「表現方法の問題。丁寧な言い方をした方が良い。(言葉を)文字通り受け取ったときはどきっとするが、(今後の)説明次第だと思っている。市長の目指すビジョンを時間をかけて説明していただき、お互い理解してやっていきたい」と述べた。新井康祐副会長(直江津商店連合会会長)は、発言が報じられた後、関係者からかなり戸惑いの声が寄せられたと明らかにした上で、「行政の責任者の発言として、非常に重く受け止めた。回答は関係者に提示する。『直接(市長に会って)聞きたい』ということなら考えたい」と話した。

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