鎌倉の海水浴場 今年は開設できる? 市や住民ら課題を確認 緊急事態宣言発令時の対応は

海水浴場の開設へ向け意見を交わした会合=鎌倉商工会議所

 鎌倉市などは28日、今夏の海水浴場開設について市民らと協議する「鎌倉市海水浴場開設検討部会」を市商工会議所(同市御成町)で開いた。海岸周辺の自治会長ら約20人が参加し、海水浴場開設の条件などで意見交換した。

 住民からは「まん延防止等重点措置や緊急事態宣言の発令時はどうするのか」「海の家の出店状況はどれぐらいか」などの疑問や課題が出され、市や市海浜組合連合会の増田元秀代表が「県の要請を待たずに、鎌倉独自で対応を考えることもある」「出店は例年並みの見込み」などと応じた。

 また、安全・安心な海水浴場のため、市や組合が海岸地域のパトロールを行うことや、海の家が海岸の清掃活動や「県のガイドライン順守」に取り組む方針も確認し合った。

 今夏の開設は、5月16日の「対策協議会」を経て、松尾崇市長が最終判断するという。市は、新型コロナウイルス感染症拡大を理由に2年続けて、海水浴場開設を見送っている。

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