横浜の空に大凧ふわり 3メートルの大凧、3年ぶり舞う

3年ぶりに揚がった大凧=横浜市泉区

 横浜市泉区の天王森泉公園付近の田んぼで5日、市民団体「相模凧(だこ)いずみ保存会」が約3メートル四方の大凧を揚げた。2回目の挑戦で風を受けた凧は3年ぶりに空を舞い、集まった観衆を魅了した。

 同区の団体「岡津太鼓」の演奏が響く中、1回目は風も弱く、1、2分ほど揚がった後、田んぼにふんわりと落ちた。荒縄で作った凧のしっぽを減らしてバランスを取り、再度挑戦。手を離れた凧は観衆の「頑張れ」という声を受けながら風に乗り、高さ50メートル近くまで舞った。

 大凧揚げは区民を中心に構成する同保存会が一度途絶えた凧揚げの風習を復活させようと、2010年から始めたが、2年前はコロナ禍で、昨年は強風で中止していた。

 保存会の清水幸男会長(69)らは「思ったよりも南風が弱くなったが、集大成の大凧を揚げられて良かった」と笑顔で話していた。

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