神奈川県、2021年度も殺処分ゼロ 犬は9年、猫は8年連続

オンラインによる譲渡会の様子(県提供)

 神奈川県は県動物愛護センター(平塚市)に収容された犬と猫の殺処分が2021年度はゼロだったと発表した。犬は9年、猫は8年連続。一方で、21年度中は猫の多頭飼育崩壊が複数発生したため、新たに緊急収容ルームを建設するなど対応に追われたとしている。

 センターでは横浜、川崎、横須賀の3市を除く県内地域で保護された犬、猫を一時的に収容している。

 21年度中に保護された犬は194匹(前年度比同)、猫は575匹(同150匹増)。多頭飼育崩壊の影響で、猫が大幅に増えた。このほか、前年度から収容を継続した犬が19匹、猫が79匹いた。

 前年度からの収容継続を含めた犬213匹のうち、元の飼い主に返還されたのは89匹で、県民への譲渡は63匹、ボランティアへの譲渡は44匹─などだった。猫654匹のうち、ボランティアへの譲渡は318匹で、県民への譲渡は202匹、翌年度に収容継続となったのは109匹─などだった。

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