ゴリ、SixTONES・森本慎太郎、玉城ティナがVR空間で1972年の沖縄にタイムトラベル

NHK総合で5月11日に放送の「クローズアップ現代」(月~水曜午後7:30)では、VR技術による新たな演出で、今年“本土復帰50年”を迎える沖縄の歴史を紹介する「VR時空旅行→沖縄1972」を45分スペシャルで届ける。本土復帰の年である1972年に生まれたガレッジセール・ゴリが案内役を務め、ゲストにSixTONES・森本慎太郎、玉城ティナを迎える。

番組では、アメリカ統治下から日本への復帰を目前に控えた72年の沖縄をVR空間に再現。全国から集まった若者たちが、自宅などのパソコンからVR空間に入り、アバターとなって50年前の沖縄にタイムトラベル。当時の沖縄の生活、文化、人々の思いを体験する。

戦後の復興を象徴する農連市場では、戦後、沖縄の人たちの生活を支えたさまざまなアイテムを見て回り、暮らしぶりを体感。案内人は、この市場の近くで生まれ育った当時22歳の崎山律子さん。沖縄の人たちが大事にしてきた“心”を伝える。

また、72年5月15日。沖縄の本土復帰を祝う式典が行われた那覇市民会館へ向かい、歴史的な瞬間に立ち会う。祖国・日本への復帰について、沖縄の人たちは当時どんなことを思っていたのか。式典でスピーチをした屋良朝苗知事の側近、平良亀之助氏に話を聞くほか、基地の街・コザなど復帰直前の沖縄を知ることのできる場所を巡る。

ゴリは「僕は、本土復帰の1972年に生まれました。72年生まれの人たちは、沖縄では『復帰っ子』と呼ばれています。復帰の年に生まれたからには沖縄に対して貢献したいという思いがあります。この特番ではVR時空旅行のガイドを務めました。僕にできることをやって沖縄を盛り上げたいなと思っています。当時を経験している方々のお話や、50年前の沖縄を再現した空間での経験は貴重なものになりました。個人的にも新事実や新発見がたくさんあったので、たくさんの人に見てもらいたいです」とアピールする。

沖縄が大好きでたびたび訪れているという森本は「沖縄には観光気分でしかうかがったことがなく、今回のVR旅行で現実や歴史を知ることができて勉強にもなりましたし、もっと沖縄のことを知りたくなりました。ガイドブックやリゾート誌では分からない沖縄を見せてもらえて本当によかったと思います。当時と変わったところ、そして変わらないものも見えて、とても勉強になりました。番組を通して知れたことはきっと今後の財産になると思います。僕と同世代やもっと若い世代の人たちにも見てほしいなと思いました」と、沖縄の歴史に大いに興味を持った様子。

沖縄出身の玉城は「私は14歳までしか沖縄にいなかったのですが、やはり沖縄が地元という感覚は大きく、年を重ねるごとに生まれ育った場所のことは知っておきたいという思いが増してきました。今回のVR旅行では、学校の授業だけでは分からない、沖縄にしかないアメリカと共存していた空気感や、本土復帰後の課題などを聞くことができたので、すごく勉強になりました。50年前の沖縄を見て何を思い、何を感じるのか、そこが大事だと思います。沖縄に住んでいない方にも興味を持って見てもらえたらうれしいです」とメッセージを寄せる。

番組のナレーションを務めた声優の高橋李依は個人的に沖縄は何度も訪れた大好きな場所。そんな沖縄の歴史に関わる番組ということで、台本をいただいた時はかっちり読まないと、と身構えていた部分もあったのですが、実際に映像を見てみるとVRの楽しい雰囲気に驚きました。厳かな気分というよりはフラットな気分で『知る』ことが大事なのかなと思い、一緒に知っていくような感覚を持って挑戦させていただいております。沖縄の語り部さんの、何よりも命が大事、を意味する『命(ぬち)どぅ宝』という言葉が印象的です。自分が好きな沖縄は、場所だけでなく、その魅力的な場所を作ってきた人たちも含めて好きなんだなと、今回の番組を通じて気付きました」と思いを伝えている。

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