4月29日・30日に幕張メッセにて「ニコニコ超会議2022」が開催。その中で本稿では超会議名物「超歌舞伎 Supported by NTT」の現地イベントレポートを写真中心にお届けする。
タイムシフト:https://live.nicovideo.jp/watch/lv335872383
※本記事に掲載している写真はゲネプロにて撮影されたオフィシャル写真も含みます
超歌舞伎とは
超歌舞伎とは「最新技術」と「初音ミク」・伝統芸能である「歌舞伎」を融合させた新感覚エンターテイメントで、2016年から毎年ニコニコ超会議とともに開催し、今年で7年目。
https://chokaigi.jp/2022/plan/chokabuki.html
コロナ禍の影響で2020年・21年はニコニコ超会議が開催されなかったため今回は実に3年ぶりの開催となる。(一昨年に京都南座でも行っていたが幕張メッセでは3年ぶり)
本公演では『永遠花誉功(読み:とわのはなほまれのいさおし)』が上演された。大化の改新の始まりといわれる“入鹿退治”を題材にしたもので本公演のために書き下ろされた新作。キャッチコピーは「わたしは誰かにつくられる物語。」
イベントを写真と共に紹介
本編に入る前の前座では、「金輪五郎今国」を演じる歌舞伎役者・中村獅童氏が登場。今年のニコニコ超会議のテーマ「ただいま。おかえり。」であることに触れ、現地参加者とネット視聴者を鼓舞させた。
本編前半
本編ではまずはじめに挨拶として中村獅童氏の紹介で、「太宰少弐息女苧環姫」を演じるボーカロイドキャラクターの初音ミク氏が登場。
本編に入ると早速、威勢のよい演者による演技や囃子で大きな拍手に包まれた。リアルに演じる歌舞伎役者の演技力は勿論のこと、初音ミク氏も他の役者と遜色のない演技で会場・配信を彩った。
劇中歌では人気ボカロPとして活躍しているcosMo@暴走P氏の代表曲『初音ミクの消失』を使用。幕間だけでなく本編でもアレンジを加えて使用されており、伝統芸能を見ているにも関わらず何処か「懐かしきニコニコ動画」を感じることができ、不思議な体験だった。
※『初音ミクの消失』とは…ボーカロイドならではの超高速な曲調の先駆けとなった曲で、ニコニコ動画で1000万再生以上の「VOCALOID神話入り」を果たしている名曲である
本編後半~大詰め
本編後半〜大団円の「大詰め」では、NTTの最新技術「Kirari!」を駆使した超歌舞伎名物「分身の術」を使い、16人に増える演出がお披露目。その他にも屏風から初音ミク氏が現れるなどとても面白い演出を多く見ることができた。
特に幕間や後半ではペンライトやコメントを用いた観覧者も演出として参加できる面白い場面が多数あった。演者が「会場を緑に!」という旨を言うとコメント・ペンライト共に緑になるなど、大きな盛り上がりを見せた。
閉幕
最後には花吹雪が会場を舞い、劇中歌「初音ミクの消失」と共に閉幕。エンディングの際はスマートフォンによる撮影が許可されており多くの人が撮影していた。
公演中は終始、コロナの影響で声援は禁止だったがペンライトやコメント・拍手などをうまく活用されており、大いに盛り上がった公演だった。
■現在タイムシフトとして本公演をニコニコ生放送にて視聴可能
https://live.nicovideo.jp/watch/lv335872383
©超歌舞伎 Supported by NTT
取材/文:オタク総研
取材協力:超会議実行委員会(株式会社ドワンゴ)