【新型コロナ】横浜で30代男性ら4人死亡 新規感染者は960人 戸塚区役所などでクラスター

横浜市役所

 新型コロナウイルス感染症を巡り、横浜市は10日、新たに4人の死亡と、10歳未満~100歳以上の男女960人の感染を確認したと発表した。感染者の症状別では中等症7人、軽症946人、無症状5人で、2人の症状が分かっていない。

 市によると、亡くなった90代男性はクラスター(感染者集団)が確認されている市内の有料老人ホームの入所者。6日に発熱などで市内の病院に救急搬送され、検査で陽性が判明、同日にがんのため亡くなった。同施設では職員3人、入所者28人の計31人が感染、死者は初めて。

 90代女性は4月19日に発熱し、25日に市内の病院で陽性が判明。5月2日に老衰で亡くなった。

 30代男性は4月30日に発熱などがあり、市内の診療所で検査を実施。5月2日に別居家族が本人と連絡がつかないことから警察に相談したところ、自宅で倒れている姿が発見され、死亡が確認された。同日、検査の陽性が判明し、死因は新型コロナという。基礎疾患は特になかった。

 市内の病院に入院していた50代男性は4月12日、院内の陽性者発生を受けて実施した検査で陽性が判明。徐々に状態が悪化し、26日に悪性腫瘍で亡くなった。

 新規クラスターは5件で、戸塚区役所のほか、いずれも市内の特別養護老人ホーム、介護老人保健施設2件、障害者入所施設で確認された。

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