山口県立大学が5月15日に開学記念行事 観光テーマの座談会と馬場さんの講演

 山口県立大学の「開学記念行事」が、5月15日(日)午後2時15分から4時半まで、同大桜圃会館(山口市桜畠6)で開かれる。

▲会場となる桜圃会館

 冒頭のあいさつなどに続き、第1部は観光をテーマにした座談会「県大生による観光まちづくり」。地域活性化に資する観光プランを競う「大学生観光まちづくりコンテスト2021」(観光庁、文部省など後援)の「ニューノーマルステージ」で、4位に相当する「JTB地域交流賞」を受賞した学生たちが登壇する。国際文化学部地域文化創造論研究室の4年生6人で、彼らが3年の時に応募したテーマは「アブルフィ海岸に恋をして♡」。阿武町の風景をイタリア南部のアマルフィ海岸に見立て、取材を重ね、プランにまとめあげた。さらに、指導教官の斉藤理教授、阿武町役場まちづくり推進課の桂大郎さん、彼らが取材したアマルフィでホテルを経営する竹澤由美さん(オンライン参加)、そして村岡嗣政山口県知事も参加する。観光プラン「アブルフィ海岸に恋をして♡」が、今後まちづくりにどのように生かされるのか、村岡知事も交えて意見討論される。
 続いて第2部は記念講演。「感性を教育へ」の演題で、文化財の保存技術に対して「選定保存技術保持者」に認定されている馬場良治さんが講演する。馬場さんは、1949年山口県宇部市生まれ。東京藝術大学美術学部日本画科卒業後、同大学大学院で美術研究科保存修復技術専攻を修了。日本画家・平山郁夫、山崎昭二郎に師事。1985年より文化庁の依頼で、醍醐寺五重塔(国宝)、平等院鳳凰堂(同)など、50を超える国宝や重要文化財の彩色調査と修復に携わり、2014年に「選定保存技術保持者」に認定された。2017年紺綬褒章を授与。2018年に中国文化賞を、2019年には文化庁長官表彰を受けた。
 記念行事の定員は100人(先着順)で参加は無料。希望者は、同大学ウェブサイトの専用フォーム(https://www.yamaguchi-pu.ac.jp/form/index.php?event_id=110)から申し込む。
 山口県立大学は、1941(昭和16)年に山口県立女子専門学校として開学。1950(昭和25)年に山口女子短大、1975(昭和50)年に山口女子大学になり、1996(平成8)年の共学化に伴い、山口県立大学に名称が変更された。また、1996年から2020年にかけて、女子専門学校時代から使われていた県道204号線沿いの「南キャンパス」から、国道9号線を挟んだ「北キャンパス」へと全学部が移転。新たな学び舎へと生まれ変わった。

▲山口県立大学「北キャンパス」

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