全身が黄金色に見えるバッタの一種「クビキリギス」が、多様な生物が生息する神奈川県藤沢市の長久保公園で見つかった。
同市内に住む昆虫が大好きな小学2年の大嶋悠士朗君(7)が5月8日、父親で歯科医師の嘉久さんと園内で生き物観察をしていたところ、草むらにいるのを見つけ、捕まえた。
以前にも別の公園で希少なピンク色のクビキリギスを発見している悠士朗君。黄金色も珍しいのではないかと考え、大切に飼育している。
黄金色のクビキリギスについて県立生命の星・地球博物館の渡辺恭平主任学芸員(昆虫分類学)は、「通常多い緑色や褐色に比べると少ない色だが、この種の体色変異の範疇に入るものと思われる」と説明。「身近に住む昆虫に関心を抱いてくれる子どもがいることをうれしく思う」と話している。