DA PUMP・ISSA、モンパチ・上江洌清作、SPEED・島袋寛子らが語る、愛する沖縄への思い

NHK総合では5月22日に、DA PUMP・ISSA、MONGOL800・上江洌清作、SPEED・島袋寛子、BEGIN・比嘉栄昇らが出演するNHKスペシャル「OKINAWA ジャーニー・オブ・ソウル」(午後9:00)を放送する。

沖縄県が日本本土に復帰して50年。同番組は、ロック、ポップス、ダンスミュージックと、沖縄が生み出してきた数多の音楽と貴重なインタビューから、激動の半世紀をたどるドキュメンタリー。米軍基地に隣接し、さまざまな音楽が生まれる土壌となった町・コザ。アーティストたちを取り巻く沖縄の光と影、そしてルーツである“島唄”への思いが語られる。語りは三浦大知が務める。

また、ヒップホップ界をけん引する沖縄出身のAwich(エイウィッチ)が、復帰50年のタイミングで発表した新作「TSUBASA」のNHKスペシャルバージョンもオンエア。「TSUBASA」は、沖縄の「過去」と「現在」に思いをはせ、「未来」を歌い上げるヒップホップバラードで、収録では、かつてのコザの町と現在の町並みをバーチャルプロダクションで再現する。最先端の映像と音楽のコラボレーションにも注目だ。

ISSAは「コザの街にはいつも音楽があふれていて、ロック、ヒップホップ、沖縄民謡、チャンプルー文化の街。自然とこの街にいたから、いろんな音楽に触れられたし、いろんな音楽のカルチャーに精通することができて、それが身に染みついている。こういう仕事していると、あ、俺やっぱ、ここがあったから、今の俺があるんだろうなって思うんですよね」と沖縄への思いを語る。

上江洌も「コザには、ベトナム戦争時代、明日命がなくなるかもしれないアメリカ兵相手に演奏してきた、それこそ『生きるためのロック』があって、あの世代の先輩たちがやってきたステージがあって、その上に俺らはチョンって座って(笑)。自由でありがたい環境でスタートさせてもらった。ある意味モンパチも、コザロックなのかもしれないですね」とルーツに触れる。

島袋は「3歳の頃かな、まだしゃべれないのに、歌って踊ってたんですよ。自分でメロディー作ったりとか。『アクターズスクール』の見学に行ったら、持たせてもらったマイクを離さなかったみたいで。母と『10年たって芽が出なければ諦める』と約束して、1人でバスに乗って通いました。レッスンがどれだけ厳しくても幸せで、厳しさすら心地よかったことは覚えてますね」と回顧する。

比嘉は「歌を聴いた時にどこかでよみがえる、記憶みたいなのがやっぱり『島唄』だと思うし、全国で歌い継がれてきた歌にはそういうものがあるんですよね。自分たちが島で聴いて、人づてに聴いて、耳で覚えた、口から耳に入ってきた歌を歌いたい。土地に根ざした歌を歌えば、そこの土地で歌い継いでもらえる、それだったら最高ですよね」と思いを伝える。

Awichは「この島から生まれた音楽に大きな影響を受けてきました。おのずと手や足が動きだす、幸福な一体感を、この島の音楽から感じてきました。いろんな移り変わりを生き抜いてきたうちなんちゅだからこそ、そのパワーはきっとこれからも世代を超えて伝えられていくはず。この節目に、沖縄の子どもたちのために、娘と一緒に書いた曲を歌えてとても光栄です。『自分たちも羽ばたいて活躍するんだ』という気持ちを込めています」と自身の思いが詰まった楽曲になっていることを訴える。

そして、三浦は「僕の故郷でもある沖縄という場所は、とても多様な音楽が生まれてきた場所なんじゃないかと思います。『沖縄』と『音楽』の関係性、どういうふうに沖縄の音楽が生まれて、歴史を紡いできたのか、そういう部分をひもといていく番組になると思いますので、ぜひ、皆さんチェックしてみてください」と呼び掛けている。

© 株式会社東京ニュース通信社