横浜市はひきこもり状態にある当事者やその家族への支援を強化するため、25日から相談専用ダイヤルを開設する。市西部児童相談所(同市保土ケ谷区)に中高年向けの相談窓口も新設し、若年層を前提とした従来の支援で対応しきれなかった世代の悩みも受け止め、それぞれのニーズに合わせた支援につなげる。
市の2017年度の調査によると、市内でひきこもり状態にある15~39歳の推定人数は約1万5千人。これに対して40歳以上の中高年も約1万2千人とほぼ同規模に上り、高年齢化や長期化が浮き彫りになった。
ひきこもりに関するこれまでの支援は若年層が中心で、相談対応はこども青少年局が管轄する市青少年相談センター(同市保土ケ谷区)のみで行っていた。中高年の当事者や家族に対しては専門の相談窓口がなく、具体的な支援も深められないという課題があった。
新設する専用ダイヤルは、すべての年代から相談を一元的に受け付ける。中高年に対しては、社会福祉の専門職が対面相談や訪問を行い、医療や生活支援などの必要に応じた支援につなげる。