龍馬の生き方表す言葉 ゆかりの地、聖福寺でパフォーマンス 長崎大書道部

息の合った筆さばきを披露する田中さん(左)と神崎さん=長崎市、聖福寺

 幕末の志士、坂本龍馬ゆかりの地、長崎市玉園町の聖福寺(しょうふくじ)(田谷昌弘住職)で22日、長崎大全学書道部(麻生かりん部長)の学生が龍馬の生き方を表す言葉を揮毫(きごう)し、「夢や目標に向かって努力していこう」とメッセージを発信した。
 聖福寺は江戸末期の1867年、龍馬率いる海援隊と紀州藩の両船が衝突した「いろは丸事件」の談判が開かれたとされる。コロナ禍の中、世間を励ますメッセージを発信しようと名古屋市の任意団体「和プロジェクトTAISHI」(宮本辰彦代表)が企画した。
 揮毫した言葉は「世に生を得るは事(こと)を成すにあり 人の跡を慕ひ 人の真似(まね)をする事勿(なか)れ」。司馬遼太郎の名著「竜馬がゆく」などに登場するという。
 部員を代表し、水産学部3年の神崎歩夢さん(20)と医学部3年の田中優見さん(20)が縦2メートル、横3.5メートルの紙に、息の合った筆さばきを披露。竜のイラストを描く創意工夫も凝らし約20人が熱心に見守った。
 同書道部にとっても学外での書道パフォーマンスはコロナ禍後初。2人は「緊張したが、同時に終わらせることなどを意識し、うまく書くことができた」と笑顔を見せた。


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