アートレジオンってなに? 大分

突然ですが、「アートレジオン」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

「アートレジオン」多くの人が初めて耳にする言葉だと思います。

それもそのはず、これ実は大分市が作った造語なんです。

大分市企画部文化振興課
松尾 真由美主任
「英語で芸術を意味するアートとフランス語で地域を意味するレジオンこの2つが組み合わさった造語です。大分市はアートを活用して地域活性化を担っていければと。」

この取り組みは廃校となった小学校をアートスタジオとして利用して市内外からアーティストを呼び込むものです。

大分市の野津原地区と佐賀関地区の2つの小学校で計10人のアーティストが活動しています。

その背景には高齢化が関係しているんです。

記者リポート
「46。この数字が何だかわかりますか?野津原地区の高齢化率です。およそ2人に1人が65歳以上の高齢者というのが現状です。」

大分市全体の高齢化率は4月末時点で28%です。
野津原地区はおよそ46%、佐賀関地区はおよそ56.4%と特にこの2つの地区では高齢化が進んでいるのがわかります。

その解決策として大分市が始めたのが「アートレジオン」です。

市内外から多くのお客さんに来てもらい地域を盛り上げようと、アートスタジオで活動するアーティストは体験型のイベントを定期的に催しています。

野津原地区にあるななせアートスタジオでアーティストのサポートを行う泊さんは活動する環境についてこう話しています。

大分市地域おこし協力隊
泊 麻未さん
「通常アトリエは音と匂い、粉じんを気にしないといけないが、この場所はある程度自由に制作ができるところが良いかなと思う。」

現在、野津原地区と佐賀関地区にそれぞれ1室の空きがあり、6月3日まで市のホームページで新たなアーティストを募集しているということです。

© 大分朝日放送株式会社