神奈川・海老名の中学生 クラスに1人は「ヤングケアラー」 市が調査

海老名市役所

 きょうだいや家族の世話をする18歳未満の子ども「ヤングケアラー」について神奈川県海老名市が実態調査をしたところ、「家族の世話をしている」と回答した市内の中学生が35人に1人に当たる2.82%いたことが分かった。おおむねクラスに1人いる計算になる。自分の時間が取れないなどの悩みを抱える生徒がいる一方、自身をヤングケアラーと認識する子どもが少ないという実態が浮かび上がった。

 市教育委員会が今年1月、ヤングケアラーの実態を初めて調査した。市内中学6校全生徒を対象にアンケート用紙を配布。89.6%に当たる3012人から回答を得た。

 「家族の世話をしている」と85人が回答し、うち55.3%が世話の対象(複数回答)を「きょうだい」と答えた。親に代わって、幼いきょうだいの身の回りの世話や障害を持つきょうだいの見守りをしているとみられる。ほか「母親」が31.8%、「祖母」は14.1%と続いた。

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