名投手・クレメンスの息子がメジャー初昇格 今季AAA級でOPS.843

日本時間5月31日、タイガースは首を痛めたロビー・グロスマンを10日間の故障者リストに登録し、AAA級トレドからコディ・クレメンスを昇格させたことを発表した。現在26歳のクレメンスは、メジャー史上最多となる7度のサイ・ヤング賞を受賞したロジャー・クレメンスの息子として知られており、「MLBパイプライン」が公開している球団別プロスペクト・ランキングでは17位にランクイン。2018年のドラフト3巡目(全体79位)指名で入団し、今回がメジャー初昇格となる。

クレメンスは今季AAA級トレドで45試合に出場して打率.283、8本塁打、31打点、3盗塁、OPS.843を記録。すでにキャリアハイに迫る6本の三塁打を放っており、長打率.527とOPS.843は自己ベストの数字となっている。守備では二塁手として18試合(うちスタメン17試合)、三塁手として11試合(同11試合)、左翼手として10試合(同10試合)、一塁手として8試合(うち7試合)に出場。昨季は右翼手としても24試合(うち20試合)に出場しており、内外野5つのポジションを守れるユーティリティ性はメジャーでも大きな武器となりそうだ。

名投手クレメンスには4人の息子がおり、三振を意味する「K」から始まる名前を4人の息子につけたエピソードは非常に有名だ。長男コビーは2005年にアストロズからドラフト8巡目指名を受けてプロ入りしたが、2012年までマイナーでプレーを続けたものの、メジャーに昇格できず。三男ケーシーは2017年にブルージェイズから8巡目指名を受けてプロ入りしたが、こちらもメジャー昇格は果たせず、現在は独立リーグでプレーしている。四男コディが「クレメンスの息子」として初のメジャー昇格を果たすことになった。

© MLB Advanced Media, LP.