盗んだ般若の面かぶりバイクで暴走、追跡するパトカーに消火剤 容疑の少年ら追送検 「勝利に酔いたかった」

パトカーに消火剤を噴霧し、追跡を妨害する少年ら

 神奈川県警少年捜査課と平塚署などは31日、窃盗と公務執行妨害の疑いで、平塚市在住の高校1年の男子生徒(15)と解体業の少年(16)、秦野市在住の無職少女(16)=それぞれ道交法違反(共同危険行為)容疑で送検=の3人を追送検した。

 追送検容疑は、4月1日午後3時25分ごろ、男子生徒と少年が藤沢市内の駐輪場などでオートバイ1台と消火器、お面2個を盗んだほか、3人で共謀して同9時20分ごろ、追跡中のパトカー3台に消火剤を噴霧するなど職務の執行を妨害した、としている。

 署によると、男子生徒と少年は暴走族の仲間で、少年と少女は元同級生。男子生徒と少年の2人は盗んだ般若とひょっとこの面を付けて妨害行為をしていた。

 3人は「警察をからかってやろうと思った。暴走行為を完遂して警察から逃げおおせる勝利に酔いたかった」と供述し、容疑を認めている。

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