佐伯市商品券 上限超え購入者が複数 販売体制に問題か

佐伯市のプレミアム付商品券について400万円分あまりを購入した人がいた問題で、他にも上限を超えて100万円ほどを購入した人が複数いることが分かりました。

販売の管理体制のずさんさも指摘されています。

田中 利明 佐伯市長
「1人3冊というルールを逸脱した行為に対して大変残念に思っているところでございます」

佐伯市の田中市長は31日の定例会見でこの件について触れました。

佐伯市のプレミアム付商品券は新型コロナ対策として市内の企業を支援しようと企画され、1万3000円分の商品券を1万円で販売しています。1世帯3冊を上限とし6万冊を発行していました。

プレミアム分は県が2割、国と市が1割ずつ負担していて、いわゆる税金です。

商品券は、佐伯市が市内3つの商工会議所などから構成される委員会に発行を依頼。その販売業務を、市内の活性化事業などを手がける会社「まちづくり佐伯」に委託しています。

3月にハガキによる予約を募り、先月11日から販売を開始していましたが、事前予約だけでは6万冊に満たず、再販売をすることになります。この際に認識の違いが発生します。

「まちづくり佐伯」が、「複数回並んで購入する人がいた場合、把握することは困難」と市の担当者に話したところ、市からは「複数回の購入も可能」と伝えられたとしていますが、市は事実確認ができていないと主張。

「複数回の購入が可能」と捉えたまちづくり佐伯は、4月29日の再販売当日、会場のホワイトボードに「並べばいくらでも購入できる」旨を記載し、その翌日、3回にわたって計446万円分を購入した人がいたということです。同様に、数十万円から100万円ほどを購入した人が複数いたことも新たに分かりました。

佐伯市民
「不公平ですねやはり。みんな買いたかったと思いますよ。受付の人は周知されていなかったんですかね。1人440万円(購入)というのはあまりにも多いですよね。」

佐伯市は、446万円の購入者の特定と返還は求めず、市のHPと市報などで謝罪をするとしています。

© 大分朝日放送株式会社