SDGsにつながる話題です。みなさんは竹炭が食べられることをご存じでしょうか?この竹炭が県内のある課題を解決できるかもしれません。
こちらのクッキー、そしてパン。どれも真っ黒な食べ物には、全て竹炭が使われています。別府市の竹細工伝統産業会館で、竹炭パウダーを使った商品を販売するイベントが開かれました。
来店客
「なんかちょっと試してみたいなって」
来店客
「びっくりした本当に。暗闇で見たらもう何も見えないんじゃないかって」
と、お客さんも興味津々。竹製品の企画販売を手掛ける別府市の会社が考案したもので、県産の竹を焼いて細かく砕き、パウダー状にしています。なぜ、竹炭を商品にしようと考えたのでしょうか?
山下工芸 安部浩営業課長
「近年、放置竹林の問題が重要になってきていて、廃材とか使われない材を何とか消費してあげたいというところから企画が始まりました」
大分県は全国有数の竹林大国です。最新の統計によると、県内の竹林面積は1万4082ヘクタールで10年前に比べると600ヘクタールほど拡大しています。竹は成長が早く、周辺の植物の光合成を妨げたり、地面の浅いところで根を張るため地すべりの恐れを高めたり、整備されないと様々な影響を及ぼすとされています。竹林を程よく伐採して活用することで、陸の豊かさを守ることにつながると考えられます。こちらは竹炭パウダーをシロップに溶かして作った竹炭ソーダ。カボス味を選んで恐る恐る飲んでみました。
報告 下野紗弥
「カボス。カボスです。竹炭と聞くと苦いイメージとかをもつんですけどまったくない。粉っぽさもない」
山下工芸・安部浩営業課長
「無味無臭ですのでいろんな食材の味を生かせて製品ができるのが特徴」
イベントはきょうだけですが、パウダーやクッキーなどは会館併設のカフェで常時販売しています。