今、学生に伝えたいこと、真のグローバル人材とは

2022年4月、東洋学園大学は、2021年より学長を務めた愛知太郎氏の任期満了に伴い、新しい学長に辻中豊氏を迎えた。辻中豊学長は筑波大学副学長、東海大学副学長を経て、2021年9月より東洋学園大学理事、評議員を務め、今回の就任となる。

1926年、まだ女性の社会進出が厳しい時代に、女性歯科医師養成のための旧制専門学校として産声をあげた東洋学園大学。時代の移り変わりに耐え、自らを変革しながら、社会に貢献する人材を育ててきた。現在はグローバル・コミュニケーション学部、人間科学部、現代経営学部、大学院 現代経営研究科の3学部1研究科を擁し、2026年11月には、100周年を迎える。

辻中豊学長は、2026年の100周年に向け、これまでの理念をさらにバージョンアップし、次の100年に向けて困難な時代をも生き抜くビジョンを示していきたいと話す。

東洋学園大学は、以下の理念を掲げている。

__・時代の変化に応える大学

・国際人を育てる大学

・面倒見のよい大学
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その理念は、創立者である宇田尚が生涯を通して学生に伝え続けた建学の精神「自彊不息(じきょうやまず)」に支えられている。自彊不息(じきょうやまず)とは、中国に伝わる五経『易経』の一節で、その意味は「自ら弛まず努力を続ける」ということ。「日々の努力を怠らず学びに励むことで成長し、社会を変えていく人間になってほしい」という創立者の願いは、いまなお東洋学園大学に息づいている。

世界情勢が激変する今、学長就任にあたり、学生に今伝えたいこと、また東洋学園大学が掲げる「国際人=グローバル人材」とはどういう人材なのか、辻中豊学長に聞いた。

辻中豊学長

学生には、変化の激しい時代だからこそ、世界に対する「構え」をもって欲しいと考えています。「構え」とは、「考え方」と言い換えることができるかもしれないですね。

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