川崎市の生コンクリート製造販売業者が、余った生コンを再利用して出荷していた問題で、横浜市は6日、市内4棟の住宅に問題の生コンが使用されている可能性があることを明らかにした。
市建築指導課によると、4棟はいずれも引き渡し前の一戸建て住宅で、建物の基礎部分に、建材の品質基準などを定める規格「JIS」に適合しない生コンが使われていた。現在は建設会社が所有している状態という。
市は3月末に国土交通省から情報提供を受け、建設会社と生コンを出荷した有限会社「小島建材店」(川崎市宮前区)に対し、事実関係の調査を依頼。不適合の生コンを住宅の基礎部分に使用した裏付けが取れ次第、建設会社に対して建築基準法違反を伝える方針。市の担当者は「住宅を解体するか、国交省の技術的基準に合致している認定を受けるかは、建設会社の判断に委ねる」としている。