松田龍平主演のパニック・スリラーに蓮佛美沙子、伊武雅刀、工藤阿須加、山田杏奈ら出演!

松田龍平と入江悠監督が11年ぶり2度目のタッグで挑む、WOWOWプライム「連続ドラマW 鵜頭川村事件」(日曜午後10:00)が8月28日にスタートすることが決まり、オールキャストとポスター&特報が解禁された。

ホラー作家・櫛木理宇氏による同名小説のスリリングな物語展開や人間の本性に迫る心理描写はそのままに、時代や設定を改編し、壮大なスケールで映像化した本作。舞台は日本の片隅にある鵜頭川(うずかわ)という名の村。行方不明の妻を探す医師・岩森(松田)は娘を連れて妻の故郷の村を訪れるが、村は集中豪雨による土砂崩れで孤立。不安が渦巻く中、殺人事件が発生し、村人たちは暴徒化していく。村に根深く残る因習や権力闘争に巻き込まれながら、岩森は妻の行方につながる新事実へと迫っていく。

失踪した岩森の妻・仁美と、その双子の妹・矢萩有美のダブルヒロインを演じるのは、蓮佛美沙子。物語の鍵となる仁美、そして岩森とともに仁美を捜しながら村で起きる事件の真相に迫る有美の1人2役を演じ分ける。「大雨によって孤絶状態になった小さな村で、突然起こる殺人事件。不信、悪意、因習、ありとあらゆる負の感情を背負った約2カ月の地方ロケは、想像以上に精神的に負荷のかかる日々でした。有美として、仁美として、光を求めるでもなく、ただただ闇の先を目指して歩いていたように思います。たどり着いた先にあるのは希望なのか、それとも絶望なのか、閉鎖的な空間から浮き彫りになる人々の本性と事件の真相を、一緒に体感していただければと思います」と呼び掛ける。

また、村では矢萩家と降谷家の血縁に基づく権力闘争が根深く残るが、その村一番の権力者・矢萩吉朗を伊武雅刀、対する降谷家の一員であり、青年団のリーダーを工藤阿須加、事件の糸口をつかむことになる女子高校生・降谷美咲を山田杏奈、血縁同士が争いを繰り広げる中で中立を保つ村の村長・降谷正宗を綾田俊樹が演じる。

「渡された台本を一気に読んだ。面白い」と感想を話す伊武は「閉ざされた村で不可解な事件が次々に起こる、波乱に満ちた展開を存分に楽しんでいただけると思います。今回の役は村を支配する権力者。憎まれ役です。徹底的に嫌われる人物を演じようと臨みました」と役作りを明かす。

工藤は「現場では入江監督に常に想像力と瞬発力を試されたと思います。葛藤の日々でしたが、毎シーン鍛えられました。五感のアンテナをいつも以上に使っていたと思います。この作品には緊迫感がとても大事な要素の一つでしたし、オールロケ撮影だったので、自分にとってそれが相乗効果でプラスに働いていたかもしれません」と手応えありだ。

山田は「入江監督とは初めてご一緒させていただきました。それぞれの生の感覚やひりひりとした空気を丁寧につくってくださり、監督に委ねれば鵜頭川の住人で居られると思いました。私自身こういうテイストの作品が好きなので、どんな仕上がりになっているかとても楽しみです」と期待する。

主演の松田とは撮影直前まで舞台で、山田とは撮影直後にテレビドラマで共演したという綾田は「監督の入江さんには数年前、『太陽』という衝撃的な映画で使っていただいている。あの作品もいわば閉鎖社会のような、そして、あの作品もロケ場所は都会から離れた山中の村。今回も唄になるような伊那の村に何度通ったか。監督はきっとそういう場所での人と人の凝縮された関係に興味があるのだろうな、と勝手に納得している。だから面白い。そういう作品に使っていただいて光栄である」と喜ぶ。

さらに、村の発展を名目に次世代クリーンパークの建設をもくろむコンサルタント・金井誠に扮(ふん)する眞島秀和は「群像劇の一登場人物として、初めて入江組に参加しました。演じた役柄は、村の人間ではなく東京から来た金井誠という人物です。なので、ちょっと俯瞰した立ち位置にいます。人間の業を鋭く描いた作品です。ぜひご覧ください」とアピール。

鵜頭川村駐在所の警察官・吉見忠彦役の荒川良々は「今回初めて入江監督と一緒にやらせていただきました。元々監督の作品のファンでしたのでうれしかったです。見た目はかわいらしい狸みたいな感じなのですが、演出をされてる時の眼は鋭く濁っておりました。あと、スタッフの皆さんが入江監督が指示を出さなくても個々がオモシロい作品をつくるという気持ちがビシビシ伝わってきて、とても居心地が良かったです」と話している。

そのほか板橋駿谷、冨手麻妙、吉岡睦雄、和田光沙、宇佐卓真ら多彩な面々が鵜頭川村の住人を演じる。

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